熱電対修理|かなり重症案件。自分で直したつもりでもそれが被害拡大!壊れた時点ですぐ修理が吉。
何十件と修理をしてきましたが、
今まで見たことのない事例の
重症の熱電対 でした。
しかもかなり焦って急いでいる様子で依頼がきました。
熱電対の白い保護管が根本で折れていて、
それをビニールテープで巻いて数か月使っていたようです。
根本近くだったので使えていたのでしょう。
中を見てビックリ!
保護管と中の素線がべったりとビニールでくっついていて炭化状態でした。
使えていたことにもビックリ!!
お客様は釉薬がくっついてと思っていたようでしたが、
な、
な、
なんと ビニールテープが数か月の間に少しずつ溶けて隙間から伝い
熱で炭化し10cmほど素線のアルミナ菅が保護管と一体化していました。
ビニールテープが焼け焦げて炭化状態とは驚きです
何十件何百件と修理してきましたが、初めての事例です。
それからが社長の戦いです 素線を傷つけないように少しずつ剥がしていきます。
釉薬より質が悪く、悪戦苦闘
数㎜短くなりましたが、アルミナ棒も新しく入れ替え溶接。凄い!おみごと!
かなり集中してヘロヘロになっていたので白い保護管は私が取り付けました。
熱電対素線が折れたり、欠けたりすると温度表示が違ってきます。
すぐ直すのが被害を最小限に食い止めることですね!
中の素線は大切に扱い、触らずに持参ください。
中にはぐるぐるねじってきたり、粘土でくっつけてみたり、、、etc
オリジナルでなんとか直そうと努力なされているお客様のお気持ちもわかります
が!!!!
被害拡大を自らの手でしているようなものです。
壊れたらすぐに修理依頼が吉!!!
一番被害が小さく済む、そして修理費も抑えられ、新しく買うよりは安く直ります。
大切に扱いましょう。
あい工房HPへ
投稿:綿貫静香
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